2回目の申請で、Googleアドセンスに合格しました。
ブログの収益化を目指すにあたり、「まずはGoogleアドセンスにチャレンジしたい!」と考える人は多いと思います。
しかし、幾度となく、この審査に落ちてしまう人も少なくありません。
私が最初にGoogle AdSenseに申請したのが8月。
1回目は3日ほどでAdSenseプログラムの利用要件を満たしていない旨の通知が来ました。
リベンジに燃え、試行錯誤しながらブログを更新すること1ヶ月半。
ドキドキしながら再度申請すると、その翌日には合格の回答をいただけました!!
この記事では、これから「Googleアドセンスに審査申込をしたい」「審査に落ちたけど、もう一度チャレンジしたい」と考える人の参考になるよう、審査対策と改善ポイントについてまとめています。
- これからGoogleアドセンスに審査申込をしたい人。
- 審査に落ちてしまったので、ブログ改善のヒントが知りたい人。
アドセンス審査における大事な2つの条件
『Googleアドセンスに合格するためにやるべきこと』に進む前に、Googleアドセンス審査における大事な2つの条件についてお話します。
この2つの条件は、合格のためにやるべきことにつながる骨子です。
読者に配慮したブログになっているか
ブログを運営する上で最も大切にしなければならないことは、ブログに訪問してくれた読者への配慮です。
自己満足で、自分の書きたい記事をあげるのでは、読者に配慮した記事とは言えません。
多くの人に読んでもらえるよう、読者に配慮した記事にするには、『伝えたい人に伝わる記事作り』を意識する必要があります。
そのために、記事の読者を具体的にイメージする『ペルソナの設定』が大切だと言われています。
その上で、難解な表現を避け、理解しやすい文章を作成します。
また、必要な情報を見つけやすいよう、ブログ全体の構成を工夫することも、読者への配慮になります。
広告を出すメリットのあるブログになっているか
Googleアドセンスとは、広告を出してくれる広告主がいるからこそのサービス。
なので、言うまでもなく広告主が広告を出すメリットを感じてもらえるような記事をあげないと、多くの人に広告を見てもらえないのは明らかです。
それでは広告主が広告を出す意味がないので、広告を貼って収益化させたいブロガーは広告主が広告を出すメリットを感じてくれるような、多くの人に読んでもらえる『タメになる記事作り』に務めなければなりません。
元々知名度があり、ファンが付いている芸能人でない限りは、ただの日常生活を書きつづった日記は避けるのが無難です。
Googleアドセンスに合格するためにやるべきこと
Googleアドセンスに合格するためには、最低限やらなければならないことが8つあります。
次に解説していきます。
①お問い合わせページを作成する
ブログにアクセスしてくれた読者が、ブログを読んで疑問に感じたことや、質問したいと思ってくれたことに対し、すぐに問い合わせられるよう、お問い合わせページを作成しましょう。
お問い合わせページは、読者が他の読者に文章を見られることなく、管理者にアクションを起こすことができる重要なツール。
WordPressでは、『Contact Form 7』というプラグインを使うことで、簡単に設置することが可能です。
②プライバシーポリシーを作成する
プライバシーポリシーとは、ウェブサイトにおいて、サイト管理者がサイトを運営しているなかで得た個人情報をどのように取り扱うのか記した規範のことです。
前述した「お問い合わせページの作成」で、名前やメールアドレスの記載が必須であれば、サイトを運営しているなかで得ることになる個人情報です。
一見すると、プライバシーポリシーの作成は何やら難しく感じられますが、WordPressにはデフォルトでプライバシーポリシーページが用意されています。
また、プライバシーポリシーに記載する内容について、Google AdSenseヘルプの『サイトのプライバシーポリシーについて』に詳しい記載があります。
→Google AdSenseヘルプ プライバシーとセキュリティ 必須コンテンツ
※クリックすると、新しいウィンドウが開きます。
つまり、WordPressに用意されているデフォルトのプライバシーポリシーに、Google AdSenseヘルプ『サイトのプライバシーポリシーについて』の記載必須事項を加え、文章を整えることで、プライバシーポリシーは完成します。
③プロフィール(運営者情報)を作成する
ブログを読んでいて、気になってくるのは「この文章は一体どんな人によって書かれたものか」です。
ブログに関わらず、「どんな人によって作られたものだろう?」という疑問は、常に作品を通じて自然と湧き上がってくるものです。
プロフィールの用意があれば、その疑問は解消されますし、ファンになってもらえるきっかけになるかもしれません。
Googleアドセンスの審査において、プロフィール作成は「①お問い合わせページを作成する」と「②プライバシーポリシーを作成する」に比べて重要視されていないとも聞きますし、実際プロフィールが無くても合格されている人もいるようです。
しかし、読者目線で考えると、プロフィールがあるブログの方が『読者に配慮したブログ』と言えるのではないでしょうか。
④サイトマップを作成する
サイトマップとは、「どこにどんなページがあるか」や、サイトの構成が一目でわかるよう一覧で記載したウェブページのことです。
サイトマップがあれば、読者は目的のページを探しやすくなるので、『読者に配慮したブログ』となりますし、目的のページが探しやすくなる分「伝えたい人に伝わりやすくなる」と言えます。
WordPressでは、『WP Sitemap Page』というプラグインを使うことで、簡単に設置することが可能です。
⑤1記事あたり2000文字以上の記事を最低でも5記事アップする
私が調べた限りでは、Googleアドセンスに合格した最小記事数は5記事です。
また、1記事あたりの文字数は「2000文字以上」ということでした。
Googleアドセンスは、明らかに作りかけとわかるサイトや、文字数が少ない記事を嫌います。
ですから、アップされている記事数が少なくても、サイト構成や記事内容がある程度『完成されている』と感じさせる状態で挑まなくていけません。
「2000文字以上」というと、単純に考えて400字詰め原稿用紙5枚分になります。
そう考えると、とても多く感じられますが、読者にとってわかりやすくてタメになる記事作りを追求すると、自然に超えてしまう文字数です。
⑥アイキャッチ画像を設定する
アイキャッチ画像とは、読者を記事に誘導するための『読者の目を惹く画像』のことです。
このアイキャッチ画像が設定されていないと、「No Image」という画像が表示されてしまい、途端に未完っぽさが漂います。
先述した通り、Googleアドセンスは作りかけとわかるサイトを嫌うので、未完っぽさを漂わせてはいけません。
アイキャッチ画像に入れる画像は、フリーの画像サイトからか、または自分で撮影して用意した画像を使います。
ただ、毎回自分で撮影した写真を用意するのは大変なので、多くはフリーの画像サイトにある画像を使うことになります。
しかし、フリーの画像サイトにある画像をそのまま使うと、人と被ってしまう可能性があります。
なので、文字や図形を入れてオリジナリティを出す必要があります。画像に文字が入ることで、オリジナリティが出るだけでなく、読者の目を惹くと同時に、記事に書かれている内容を大まかに伝えることができます。
アイキャッチ画像は無料でデザイン作成ができるツールCanva(キャンバ)を利用している方が多いです。
→デザイン作成を無料で簡単に! Canva(キャンバ)
※クリックすると、新しいウィンドウが開きます。
⑦他のアフィリエイト広告を貼らない
Googleアドセンスは、基本的にアドセンス以外の他社広告を併用して貼ることも可能です。
しかし、多くの人がGoogleアドセンスの審査中は、他社のアフィリエイト広告を外します。これは、Googleアドセンスが広告ばかり貼ったサイトを良しとしないためです。
また、コンテンツの量に対して、広告が占める割合が高くなってしまうと、コンテンツが見づらいものになってしまいます。それでは読者への配慮が感じられるブログとは言えません。
ブログを始めたばかりだと、コンテンツ量は少ないですし、コンテンツ量に見合う広告の割合もよく分からないものです。
そのため、Googleアドセンスの審査中だけでも、他社のアフィリエイト広告を外しておくのが賢明な選択と言えるでしょう。
⑧審査中も記事を更新する
Googleアドセンスは積極的に記事を更新するサイトを評価するといいます。
審査中も記事の更新をストップせず、更新し続けることが大切です。
1回目審査時の状況
1回目審査時の状況を表にまとめてみました。
使用WordPressテーマ | JIN |
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記事数 | 45記事(内訳:物語記事43、読書記事2、その他0) |
文字数 | ほぼ2000文字以上(最少1238文字、最多10603文字) |
お問い合わせページ | 作成済み |
プライバシーポリシー | 作成済み |
プロフィール | 作成済み |
サイトマップ | 作成済み |
アイキャッチ画像 | 固定ページ含め全てのページに設定済み |
他社のアフィリエイト広告 | 無し |
その他 | 独自にブログのコンセプト紹介ページを作成 |
審査期間 | 3日 |
記事数は45記事、文字数も最少1238文字の記事を除いては、ほぼ全ての記事が2000文字以上なので、審査においては十分に思われます。
▼最少文字数の物語記事です。
ただ私が気がかりだったのは、この『物語記事』がGoogleアドセンスに受け入れられるのか?ということ。
Googleアドセンスでは、読者の悩みを解消するような質の良いタメになる記事が好まれます。ですが、当ブログの『物語記事』は、読者の悩みを解消する記事、というわけではありません。
著作権が切れた作品の読みづらい箇所を読みやすくしたり、ひらがななら分かる子どもでも読めるようルビを振るなど、新たな価値を追加して公開しているものです。
そして、どういった目的・コンセプトがあって、そのようにしているかを理解してもらうためにも、「はじめに~楽しみ方・活用方法について」という固定ページを作成しています。
それでも、読者の悩みを解消するような質の良いタメになる記事の必要性も感じていたので、読書から得た知識や読書に関わることなどで構成する「読書記事」の更新も始めました。
なので、実際読者の悩みを解消するようなタメになる記事という視点では、この時点で2記事しかなかったということです。
審査に落ちた理由
複数のポリシー違反が確認されたため、サイトに広告を表示できない状態です。
- 作成中のサイトやアプリにプレースホルダ的なコンテンツが表示されている状態
- コンテンツの制限
『複数』という単語に、「えっ!ひとつじゃないの?」とくじけそうになりましたが、改善しないことには次に進めないので、気を取り直しました。
「プレースホルダ的なコンテンツ」のプレースホルダとは、後から内容を挿入しようと思い、とりあえず確保した空間のことを指します。
どこをどのように改善していったのかは、次の改善ポイントに記載します。
ブログ改善ポイント
指摘を受けたところの他に、もっと良くできるところはないかをチェックしました。
そして「ポリシー違反」「アクセシビリティの向上」「オリジナリティの追求」という3つの視点をもって、改善していきました。
ポリシー違反チェック
まずはGoogleアドセンスから指摘された部分のチェックです。
ポリシー違反の画像は使っていないか確認
コンテンツの制限を詳しく見てみると、どうやら『衝撃的なコンテンツ』に該当しているようでした。
『青ひげ』という物語記事のアイキャッチに、血が垂れているようなイメージの画像を入れていたのです。(少し怖い物語なので)
すぐに別の画像のアイキャッチに変更しました。
Google AdSenseのコンテンツポリシー違反についてはこちら→コンテンツの制限
※クリックすると、新しいウィンドウが開きます。
見出しタグは適切に使われているか確認
実は、見出しタグを適切に使っていませんでした。
<h1>~<h6>からなる見出しタグを、本来なら数字の小さい順に、順番通りに使わなくてはいけないところ、<h2>の次に<h4>や<h5>を使っていました。
順番に使わないといけないことは分かっていました。しかし、順番通りにすると、自分が思う見出しのイメージから離れてしまうのです。
どうやらこれが、『プレースホルダ』と思われてしまった要因のようです。
そこで、新たに見出しを追加・修正しました。
アクセシビリティの向上に努める
読者にとって読みやすい構成のブログはGoogleアドセンスに好まれる、ということで、更なるアクセシビリティの向上に努めました。
箇条書きにはリストタグを使う
「見出しタグは適切に使われているか確認」にも記載した通り、見出しタグをまるで<li>(リスト)タグのように使っていました。
見出しを修正したのはもちろん、箇条書きするところには<li>タグを使いました。
<li>タグを使うことで、視認性も向上しました。
カテゴリーを整える
従来は、カテゴリーに親カテゴリーを設定していませんでした。
しかし、親カテゴリーを設定していないと、物語記事のカテゴリー「日本昔話」や「ゆかいな話」に、読書記事のカテゴリーの「自己実現」や「スキルアップ」が隣り合うと、混沌としていて、とてもおかしなことになってしまいます。
そのため、親カテゴリーを作り、「日本昔話」「ゆかいな話」「悲しい話」といった物語記事は『物語』という親カテゴリーを、読書記事には『読書』という親カテゴリーを設定することにしました。
そして新たに、『その他』という親カテゴリーを設け、ブログ運営についての記事なども追加していくことにしました。
この記事はどんな人にオススメなのか明記する
文章の序盤に、『この記事はこんな人におすすめです』と書かれているブログ。
「この記事は自分が必要としている記事か」を本格的に読み始める前に判断することができるので、とても親切に感じられます。
自分のブログの記事にも、記載するようにしました。
オリジナリティを追求する
Googleアドセンスは独自性のある、オリジナリティ溢れる記事を好みます。確かに独自性のない、ありふれた内容の記事であれば、広告を出す価値を感じてもらえません。
今回『価値の低い広告枠』という文字列はありませんでしたので、物語記事も独自性のあるコンテンツとして認められた様子。
優良なブログとして認められるよう、もっと読者の悩みに応える記事を増やすことにしました。
読者の悩みに応える記事を増やす
「カテゴリーを整える」に記載した通り、親カテゴリーを追加したことで、物語記事だけでなく、読者の悩みに応える記事を増やしやすくなりました。
前回の審査時では、読者の悩みに応える系の記事はたった2記事しかありませんでしたが、2回目の審査では5記事(内訳:物語記事3、その他記事2)追加できました。
2回目審査時の状況
ブログの改善ポイントにあるように、ブログを改善し、再度申請しました。
その時の状況をまとめたのが、下の表です。
使用WordPressテーマ | JIN |
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記事数 | 62記事(内訳:物語記事55、読書記事5、その他2) |
文字数 | ほぼ2000文字以上(最少1311文字、最多10603文字) |
お問い合わせページ | 作成済み |
プライバシーポリシー | 作成済み |
プロフィール | 作成済み |
サイトマップ | 作成済み |
アイキャッチ画像 | 固定ページ含め全てのページに設定済み |
他社のアフィリエイト広告 | 無し |
その他 | 独自にブログのコンセプト紹介ページを更新 |
審査期間 | 1日 |
1回目の審査より、物語記事は12、読書記事は3、その他は2記事増えました。
見出しを改善し、少し文字が増えたことで、最少記事の文字数が1238から1311文字に変わっています。
そして無事、2回目の審査で合格することができました。
おわりに
今回の記事では、大きなポイントを押さえつつ、細かい点を見直し改善したことで2回目の審査で合格することができたことをまとめました。
- 読者に配慮したブログになっているか→文章は読みやすいか?構成は見やすいか?
- 広告を出すメリットのあるブログになっているか→独自性はあるか?
きちんと対処すれば、必ず審査を通過することができると、身をもって体験できました。
ですので、審査に通らなかったとしても、あきらめないでチャレンジしてみてくださいね。