本を読もうと思ってページを開いたのに、数分もしないうちに、なぜか強い眠気に襲われてしまう……そんな経験はありませんか?

「集中力が足りないのかな」「読書に向いていないのかも」と、自分を責めてしまう人も少なくないでしょう。ですが、読書中に眠くなるのは、決して珍しいことではありません。

読書は脳を落ち着かせる効果もあり、姿勢や環境、体の疲れなど、さまざまな要因が重なって眠気を引き起こします。つまり、眠くなるのは意志の弱さではなく、自然な反応です。

この記事では、なぜ読書すると眠くなるのか、その原因と、今日からできる改善策を紹介します。

無理に頑張らず、読書を楽しみたい方は、ぜひこのまま読み進めてみてください。

読書すると眠くなる主な原因

脳がリラックスモードに入る

読書をすると眠くなる大きな理由の一つが、脳がリラックスモードに切り替わることです。本を読む行為は、スマホや動画のように強い刺激が少なく、一定のリズムで情報を受け取ります。

この落ち着いた刺激は、脳にとって心地よく、安心できる状態を作りやすくします。その結果、副交感神経が優位になり、眠気を感じやすくなるのです。

つまり、読書で眠くなるのは集中できていないからではありません。むしろ、脳が落ち着いている証拠とも言えます。この仕組みを知っておくだけでも、「眠くなる自分はダメだ」という気持ちは軽くなります。

姿勢と環境の影響

読書中の姿勢や環境も、眠気に大きく影響します。ソファやベッドで体を預けた姿勢は、リラックスしやすく、そのまま眠気につながりやすくなります。

また、照明が暗すぎたり、静かすぎたりする環境も、脳を休息モードに近づけます。特に夜の読書では、体内時計の影響もあり、眠気が強まりやすくなります。

読書の内容以前に、姿勢と環境が「眠る準備」に入っていることも多いのです。

情報処理で脳が疲れている

本を読むという行為は、想像以上に脳を使います。文字を追い、意味を理解し、内容を頭の中で整理する。これらはすべて情報処理です。

特に、仕事や家事で頭を使ったあとに読書をすると、脳はすでに疲れた状態にあります。その状態でさらに情報を入れると、脳は休もうとして眠気を出します。

これは集中力がないのではなく、単純に疲れているだけの場合も多いのです。

そもそも体が疲れている

読書中の眠気は、脳だけでなく、体の疲れが原因の場合もあります。睡眠不足や一日の活動量が多かった日は、どんなことをしていても眠くなりやすくなります。

その状態で読書をすると、静かで落ち着いた行為である分、眠気が一気に表出します。

まずは、「今日は疲れている日かもしれない」と考えてみることも大切です。無理に改善しようとせず、体調を優先する判断も、読書と長く付き合ううえでは必要です。

眠くなりやすい読書シーン

夜の読書

読書中に眠くなりやすい代表的なシーンが、夜の読書です。夜は体内時計の影響で、自然と体と脳が休息モードに入りやすくなります。

その状態で本を開くと、静かな刺激と相まって眠気が一気に強まります。特に、寝る前のリラックスタイムとして読書をしている場合は、眠くなるのはごく自然な反応です。

夜に眠くなるからといって、読書が向いていないわけではありません。「夜は眠くなりやすい時間帯だ」と理解しておくだけで、気持ちはかなり楽になります。

▼読書に適したタイミングについてはこちらの記事にまとめています。

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ベッドやソファで読む

ベッドやソファは、体を休めるための場所です。そこで読書をすると、体は「休んでいい」と判断し、眠気が出やすくなります。

特に、背中を預けたり、横になった姿勢で読むと、リラックス効果が一気に高まります。どんなに面白い本でも、姿勢の影響で眠くなってしまうことは珍しくありません。

これは意志の弱さではなく、環境の問題です。場所を変えるだけで、眠気の出方が変わることも多くあります。

静かすぎる場所

集中できそうに思える静かな場所も、実は眠気を誘いやすい環境です。音や刺激がほとんどないと、脳はリラックスしすぎてしまいます。

特に、夜の自室や人のいない場所では、眠気が強く出ることがあります。少しだけ生活音があるほうが、意外と集中できる場合もあります。

完全な無音が合わない人も多い、という点を知っておくと、読書場所の選び方が変わります。

長時間読み続けているとき

どんな環境でも、長時間読み続けていれば、眠くなることはあります。脳は一定時間集中すると、休憩を求めるようにできています。

「もう少しだけ」と読み続けるほど、集中力は下がり、眠気が強くなることがあります。
これは自然な反応なので、我慢して続ける必要はありません。

眠くなる前に一度区切ることで、読書の質は保ちやすくなります。

今日からできる簡単な改善策

姿勢を少し変える

読書中の眠気対策として、最も手軽なのが姿勢を変えることです。座り方を少し正す、背中を伸ばす、机に向かって読む。それだけでも、脳への刺激は変わります。

特におすすめなのは、体を預けすぎない姿勢です。背もたれに寄りかからずに座るだけでも、リラックスしすぎるのを防げます。

大きく環境を変えなくても、姿勢を意識するだけで眠気が軽くなる場合があります。

▼読書に最適な姿勢についてはこちらの記事にまとめています。

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短時間に区切って読む

眠くなる前に区切ることも、大切な改善策です。最初から長時間読もうとせず、5分や10分と時間を決めて読みます。

時間を区切ることで、「この時間だけ集中する」という意識が生まれます。結果として、ダラダラ読みを防ぎやすくなります。

短時間でも集中できれば、読書の満足感は十分に得られます。量より質を意識することで、眠気とも付き合いやすくなります。

立って読んでみる

どうしても眠くなってしまう場合は、立って読むのも一つの方法です。立つことで体が活動モードに入り、眠気を感じにくくなります。

長時間やる必要はありません。数分立って読むだけでも、意識が切り替わることがあります。座ると眠くなる人にとって、立ち読書はシンプルで試しやすい改善策です。

▼立ち読書についてはこちらの記事にまとめています。

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環境を少し変える

読書場所や環境を少し変えるだけでも、眠気は軽減されることがあります。
明るさを上げる、場所を移動する、時間帯を変える。
小さな変化で十分です。

「いつもと同じ環境」が眠気を呼んでいる場合も多くあります。
一度流れを断ち切る意識を持つと、読書の感覚が変わります。

無理に完璧な環境を作ろうとせず、できることから試してみてください。

眠くなってもOKな考え方

眠くなるのは悪いことではない

読書中に眠くなると、「集中できていない」「向いていない」と感じてしまうかもしれません。しかし、眠くなること自体は決して悪いことではありません。

読書は刺激が少なく、心を落ち着かせる行為です。そのため、眠気が出るのは自然な反応とも言えます。むしろ、リラックスできている証拠と捉えることもできます。自分を責める必要はありません。

読書はリラックスでもいい

すべての読書が、集中力を最大限に使う必要はありません。気持ちを落ち着けるための読書も、立派な読書です。

眠くなるなら、そのまま眠ってしまっても構いません。読書をきっかけに、良い睡眠につながることもあります。

「眠くなってはいけない」と考えすぎると、読書自体が負担になります。もっと気楽に考えてみましょう。

無理に続けなくていい

眠気を感じたら、無理に読み続ける必要はありません。そのまま区切ってやめるのも、一つの選択です。

無理をして読書を続けると、内容も頭に入りにくくなります。「今日はここまで」と決めることも、読書との良い付き合い方です。

やめることは、失敗ではありません。続けるための調整だと考えてみてください。

続けたいなら工夫すればいい

それでも「もう少し読みたい」と感じる場合は、工夫すれば大丈夫です。姿勢を変える、立つ、場所を移動する。小さな行動で、眠気は和らぐことがあります。

すべてを一度にやる必要はありません。一つだけ試してみる、それで十分です。

眠くなってもOK。それでも読みたいときだけ、少し工夫する。そのくらいのスタンスが、読書を続けやすくします。

読書と上手に付き合うコツ

眠くなる日もあると割り切る

どれだけ工夫しても、読書中に眠くなる日はあります。体調や気分、その日の疲れ具合によって、集中できないことは誰にでもあります。

大切なのは、「眠くならない状態を常に作ろう」としないことです。眠くなる日がある前提で読書と付き合ったほうが、気持ちはずっと楽になります。

読書は成果を競うものではありません。できない日があっても問題ない、という意識が続けやすさにつながります。

読めない日があってもいい

「今日は読めなかった」と感じる日があっても、落ち込む必要はありません。読書は毎日必ずやらなければいけないものではないからです。

無理に続けようとすると、読書が義務になり、余計に眠くなってしまうこともあります。読めない日は休む。それも、長く続けるための大切な選択です。

読書との距離感は、人それぞれでいいのです。

自分に合う読み方を探す

座って読む、立って読む、短時間で読む。読書には、さまざまな形があります。

眠くなりやすい人ほど、「こう読まなければならない」という固定観念を手放すことが大切です。少しずつ試しながら、自分に合う読み方を見つけていきましょう。

正解は一つではありません。続けられる形こそが、その人にとっての正解です。

楽しめることが一番大事

最終的に一番大切なのは、読書を楽しめているかどうかです。眠くなることばかりを気にしていると、楽しさは薄れてしまいます。

少し読めた、気になる一文に出会えた。

それだけでも、読書をした価値は十分にあります。読書は生活を豊かにするためのものです。無理なく、心地よい形で続けていきましょう。

まとめ

読書中に眠くなるのは、集中力がないからでも、読書に向いていないからでもありません。脳がリラックスモードに入ったり、姿勢や環境、体の疲れが影響したりと、自然な理由が重なって起こるものです。

そのため、眠くなること自体を無理に避けようとする必要はありません。姿勢を少し変える、短時間に区切る、立って読んでみるなど、できることを一つ試すだけでも、読書の感覚は変わります。

また、眠くなったらやめてもいい、読めない日があってもいい、そうしたゆるい考え方が、読書を長く続けるコツになります。

読書は、知識を増やすためだけでなく、心を整える時間でもあります。自分に合った読み方を見つけながら、無理なく読書を楽しんでいきましょう。