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読んだら忘れない読書とは?重要な3つのポイント

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読書をする際、みなさんはどのように本を読んでいますか?

多くの場合、文字を目で追っている時に、その文字を音を頭の中で響かせながら読んでいるのではないでしょうか。

ただ、この読み方をすると、1冊本を読み終わるまでに時間が掛かってしまいますよね。

また、読んでいる間は「フムフム、なるほど!」と思っているのに、時間を掛けて読んだ割には、本の内容を覚えていないことも――。

こうして何となく「勉強になった」「面白かった」という余韻だけ感じて終わってしまうことが大半だったりするのではないでしょうか。

本当は「読んだ本の内容を知識として定着させ、日常生活に役立たせたい」と願ってはいませんか??

この記事では、読んだら忘れない読書のポイントを3つにまとめました。

この記事はこんな人におすすめ
  • じっくり本を読んでも、イマイチ内容が頭に残らないと感じる人。
  • “暇つぶしのための読書”を卒業したい人。
  • 独学で資格を取得したいと考えている人。

読み方の種類


ひとことに『読む』と言っても、様々な読み方があります。

本から知識をどんどん吸収して日常生活や仕事に生かせる人は、この読み方を場面によって上手に使い分けているのです。

流し読み

集中して読まず、サッサと文章を流し見ること。

おはなちゃん
おはなちゃん
流し読みって意味あるのかな?これじゃ頭に入らないんじゃない?
やなかゆう
やなかゆう
私はレポートとかブログを書くのに必要な情報やキーワードが載っているページを探す時に、この読み方を使うことが多いよ

斜め読み

文全体の流れをつかむために、文章の細かい部分は飛ばしながら、さっと目を通して大まかに読むこと。

拾い読み

主に自分にとって必要のある部分や興味がある部分にスポットを当てて、その部分を拾うように読んでいくこと。

精読

文章を構成する文字・語句に注意を払いながら、内容をよく理解できるように読むこと。

熟読

精読した結果得られる、よく読みこなした状態のこと。

読んだら忘れない読書3つのポイント


何の心積もりも無く、いきなり本を読み始めてしまっては、従来と変わらない読書に終わってしまいます。

読んだ本の内容を使える知識として実生活に生かしていくためには、そのポイントを理解しておく必要があります。

ここでは、そのポイント3つを紹介します。

ポイント1:アウトプットすることが大前提

エンターテイメントとして、気分転換や気晴らし、暇つぶしのためにする読書は、読んだだけで満足してしまい、実際に本の内容は頭に入りません。

『アウトプット大全』の著者で精神科医の樺沢紫苑氏は、いくら読書でインプットしたとしても、その内容をアウトプットをしなければ記憶として定着することはないと言っています。また、「圧倒的に結果を出し続けている人は決まって、インプットよりアウトプットを重視している」と断言しています。

では、アウトプットとは具体的に何をすれば良いのでしょうか。
インプットした内容をノートに書き留める、SNSに上げる、人に話す――といろいろ方法はありますが、一番効果の高いアウトプット方法は『人に教える』です。

実際、ロンドン大学で行った研究で、その効果の高さが証明されています。
ある対象を暗記してもらう際、Aグループには「これが終わったらテストをします」と伝えます。一方Bグループには「これが終わったら他の人に教えてください」と伝えます。
すると、Bグループの方が高い得点を取ることができたというのです。
結局のところ「人に教える」ところまではしなかったといいますが、この結果から「人に教えなければならない」と思うことで、より記憶できるようになると分かります。

なぜ、このように記憶に差が出るのかと言うと、「人に教えなければならない」と思う方が心理的プレッシャーがかかり、ストレスに反応する脳内物質のノルアドレナリンが分泌されるからです。

このノルアドレナリンには、集中力、記憶力、思考力、判断力を高める効果があります。

ワシントン大学でも、教えるつもりでいるだけで記憶への定着率が28%も上がったという研究結果の報告があるので、「人に教える」という気持ちで本を読みましょう。

通常、情報を記憶に残すにはアウトプットを2週間の内に3回行うと、側頭葉に記憶されて長期間覚えていられるようになる。しかし、一発のインプットで記憶に残す裏技級の記憶術がある。それが、この『アウトプット前提』というもの。更にそのアウトプットが人に教えるつもりのものならば、効率的かつ効果的に記憶することができる。

ポイント2:本を読む「目標」を明確にする

世界で活躍するスポーツ選手が、小学校の卒業文集で将来の夢について書いており、見事実現させているというのは有名な話です。その文集には、自分の将来像がしっかりと書かれ、それを実現するためには自分はどういった行動をとれば良いのかもはっきりと書かれています。

明確な目標を立てることができれば、人はそれに向かって頑張ることができる。

それは読書においても同じことが言えます。

例えば、AさんとBさんがこれから英語の勉強を始めるとします。

Aさんが英語の勉強を始める理由は「将来に役立つかもしれないから」です。
一方のBさんは「3年後にアメリカへ留学したい。それを目指して、2年後にはTOEICテストで600点以上のスコアを取れるよう勉強しよう」という理由です。

では、AさんとBさんのどちらが目標を達成することができるでしょうか?

――この場合、明らかにBさんの方が目標を達成することができるでしょう。Bさんのように、より具体的に目標を設定することができれば、細かくスケジュールを立てて準備を進めることができます。

そして、目標が明確になることにより、更に情報が頭に入りやすくなり、精度の高い読書が期待できます。

ポイント3:『効率的』な読書を心掛ける

読んだことをしっかり覚えようとすると、じっくり読んでしまって時間がかかってしまう。
そのため、まとまった時間が必要だけど、仕事や家事・育児で忙しく、時間が取れない。
そうすると、結局思うように読めずに終わってしまう・・・。

――そんな経験はないでしょうか。

だからといって、速く読もうとすれば、文章の内容は入ってきません。

そんな時こそ、前述の『読み方』を使い分けて読む必要があります。

どんなに注意深く読んでも、本の内容を端から端まで、一言一句そっくりそのまま記憶するのは無理ですし、無駄なことです。

そもそも、私達の脳は一度に沢山の情報を認識して処理することはできません。しかし“重要”と判断した情報だけを優先的に選択して処理をする『選択的注意』という仕組みが備わっています。

例えば、ライブ会場のようににぎやかな場所で、普通に友人と会話することができるのは、『選択的注意』の一つ“カクテルパーティー効果”と呼ばれる現象が起こるからです。

また、自分が意識したある事柄がやたら目につくようになる“カラーバス効果”と呼ばれる現象も『選択的注意』に当たります。

「頭の良い人は、速読を極めているから一日に何冊も本が読めて、特別記憶力が良い」というわけではなく、実は限られた時間の中で、必要な情報をストックできるように工夫しているのです。

時間をかけずとも頭に残る読書がしたかったら、必要だと思う情報以外は捨てる勇気を持ち、『選択的注意』を働かせて効率的に読みましょう。

ワンランク上の読書へ

私自身、昔から読書は好きでしたが、時間をかけて読んだわりに本の内容を説明できるほど覚えておらず、「勉強になったな、うん。」と都合良く片付けていた時期がずいぶんありました。

もっと早い段階で、この記事の内容を知っていたら・・・と少し悔やまれます。
しかし、人生はまだまだこれから、学ぼうと思えばこれからいくらでも学べますね。

要点まとめ
  • 様々な本の読み方を知る。
  • 人に教えるつもりで読む。(実際にアウトプットできると良い)
  • 明確な目標を立てて読書に臨む。
  • 本当に必要な情報を絞ってインプットする。

ぜひ、ご自身やお子様のこれからの読書に生かして頂けると幸いです。